テミスの求刑 / 大門剛明

ー あらすじ ー手には大型ナイフ、血まみれの着衣。殺人現場付近の監視カメラは敏腕検事・田島の衝撃の姿を捉えていた。絶対的な証拠が揃う中、彼は無実を訴えたきり口を閉ざす。田島の下で働いていた検察事務官・星利菜は、真相を明らかにするために彼と法廷で対峙するが…。ドラマ原作にもなった傑作ミステリー。ー 感想 ー免罪から起きた事件。色々と絡みに絡まって面白い。.

遊佐家の四週間 /朝倉かすみ

ー あらすじ ー羽衣子の親友・みえ子が遊佐家に四週間ほど居候することになった。みえ子は異様な容貌だが、大富豪の娘。美しく貧しい家庭で育った羽衣子とは正反対。二人で支え合ってきたが、やがて羽衣子は「まともな家庭」を手に入れる。その遊佐家に住み始めたみえ子は家族の心を掴み、完璧だったはずの家庭に徐々に綻びが見え始め…。二人の女の歪な友情が家族に与えたものとは?ー 感想 ー読んでてよく分からない。それがどうしたの?って感じ。解説の方がよく伝わる作品でした。.

死なないで / 赤川次郎

ー あらすじ ー地味で男っ気のない七代は、とてもさわやかな年下のサラリーマン・古賀にいきなりプロポーズされた。最初は疑っていたが、母親を紹介されたり婚前旅行を提案されたり、ついに自分にも春が…と思っていた矢先、旅先で古賀が失踪する。どうしても彼を憎めない七代は、自らの足で真相を突きとめようとするが!?事件と事件が絡み合う、恋愛サスペンス。ー 感想 ー婚約者の家庭の事情による七代が巻き込まれてしまうわけだけど、良い男が独身なのはやはり訳ありなのね。分かりやすいストーリーだったから、読みやすかった。.

検察側の罪人 下 / 雫井脩介

ー あらすじ ー23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇!ー 感想 ー松倉があの事件を犯さなければ、最上と沖野の関係性はくずれなかったのに。 冤罪はもちろんいけないことだけど、これで良かったのだろうかなぁ。最後は不覚にも号泣しちゃった。.

検察側の罪人 上 / 雫井侑介

ー あらすじ ー23年前の時効事件の犯行は自供したが、老夫婦刺殺事件については頑として認めない松倉。検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇!ー 感想 ー最上検事の事情は分からなくもないが、そこで殺人という犯罪に手を出してしまったら、最上検事も同じになってしまうんじゃないかと思うこの哀しみはどう消化すればいいのやら。正義一体なんなのか、誰にも分からない。.

別れの夜には猫がいる。 / 永嶋恵美

ー あらすじ ー恋人を取られた女の元に現れたカレの同級。彼女から、二人を別れさせる提案をされて...(「宵闇キャットファイト」)。勤務先の上司と別れ話がこぎれてしまい「あなたの恋人、友だちのカレシ。強奪して差し上げます」という広告に飛びついた(「夜啼鳥と青い鳥」)。DV元夫から、子供を取り戻したい(「烏の鳴かぬ夜はあれど」)。女たちが抱える問題を"泥棒猫"ことヒナコが見事に解決!ー 感想 ー相変わらず面白かった!.

毒-POISON- / 赤川次郎

ー あらすじ ーわずか一滴で到死量に達し、しかも検出不可能、効き目は24時間後に現れる。完全犯罪を約束する"理想の"毒薬が研究室から姿を消した!愛人をうとましく思う週刊誌記者、「報復」に脅える刑事、ライバルに悩まされるアイドル、要人暗殺を企む過激派ー。「毒」は、人々の手を転々とし、運命を狂わせていく。心の深奥に潜む殺意を横糸に、切ない恋のかけひきを縦糸におりなす、傑作オムニバス短編集。ー 感想 ー毒薬を手にした人はどの人も不幸になってて、思い通りにならないところが面白い。.